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ピラミッド社製ウォールはリニューアル可能

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ピラミッド社のクライミングウォールに使用されている“MGVシステム”は、独自のヒンジを使用して1m×1mのFRPパネルを組み合わせてクライミングウォールを構成するものです。このシステムでは縦方向は1mごとに傾斜を自由に変化させることが可能で、さらに全体の傾斜、形状そして規模の施工後の変更が、他のFRPパネルシステムに比べはるかに容易です。

こうした変更は他社製品では不可能、あるいは大規模な工事をともないます。しかし、“MGVシステム”では短時間での変更が可能です。例えば1992年に神戸で開催されたワールドカップでは、1日の競技終了後に翌日の競技にあわせて壁の組み替えをおこなっています。

このように“MGVシステム”がウォールの構築システムとしては優れているのに対し、提供されていた凹凸のあるパネルが最近の競技用ウォールの流れにはそぐわず、現在ではピラミッド社のウォールが新規に施工されることはなくなってしまいました。

10年、20年前のウォールが現代的なウォールへ

とは言え、“MGVシステム”がある意味時代を先取りしたシステムであったこと、そしてクライミングウォールの構築システムとしての優秀性は多くのスポーツクライミング関係者が認めるところです。

そこで当社では、ピラミッド社製クライミングウォールのリニューアルのために、屋内では合板、屋外ではアントレプリーズ社のモザイクXPシステム用フルフラットパネルを提供しております。

単にパネルを入れ替えるだけでなく、下にご紹介する“MGVシステム”の特性からパネル交換と同時にウォ-ル全体のプロフィールも、現代的な急傾斜のものに組み替えることが可能です。より低いコストで古いクライミングウォールが蘇るのです。ピラミッド社製クライミングウォールのリプレイスをお考えの際は、ぜひご相談下さい。

MGVシステムとは

MGVシステムとは

1m×1mのパネルを単位に、上下方向は自由に角度変更のできる専用のヒンジ(右)を使ってクライミングウォールを構成するシステムです。シンプルな構造と軽量な専用FRPパネルにより、設置時の施工時間が短くてすみます。また設置後の構成変更も他メーカーのパネルに比べ、自由かつ比較的容易にできます。

一般のFRPウォールは、パネル自体の形状で傾斜が決まってしまいます。クライミングウォールの全体にせよ一部分にせよ、微妙な傾斜の変化はつけて構成することは困難です。これに対しMGVシステムでは、設置時に、パネルの一段毎に自由に傾斜設定ができます。上下に隣り合ったパネル同士の角度を前

後各60度以上まで変化させることができるのです(大きく角度を変える場合は、パネルのエッジを加工しなければならないことがあります)。

ヒンジ正面

ヒンジ正面

ヒンジ側面

ヒンジ側面

ヒンジへのパネル取付け

ヒンジへのパネル取付け

パネル取付け後の裏側

パネル取付け後の裏側

施工後に低コストで傾斜、構成の変更ができるMGVシステム

一般に、完成したクライミングウォールの傾斜や構成を変更するのは容易ではありません。3Dシステムのクライミングウォールで設置後に構成変更をし ようとすれば大変な工事になりますし、合板の場合も、部分的な変更でなければ、実質的には新規に作り直すのと変らない時間と費用が必要です。

可動壁にすれば、一部もしくは全体の傾斜を必要に応じて自由に変更することができますが、その設置には大変なコストがかかります。
”MGVシステム”ではユニット化された構造と軽量な専用FRPパネルにより、クライミングウォールを組み直して全体の構成を変更することが、他のクライミングウォールに比べ、はるかに少ないコストで可能です。

 

変更例1 茨城県立水戸工業高等学校

変更前

パネル:3×9枚
張りだし:約2m
平均斜度:約105度

変更前

変更後

パネル:3×11枚
張りだし:約5m
平均斜度:約120度

変更後

変更例2  昭島市総合スポーツセンター(旧 多摩スポーツ会館)

変更前

変更前

第1回変更後

第1回変更後

左側前傾壁の構成変更。
右側垂壁にパネル追加。

第2回変更後

第2回変更後

右側垂壁の傾斜、構成変更。
合板パネル追加。

平面パネルの取付け例

MGV+合板パネルの施工例

MGV+合板パネルの施工例

アメリカのボルダリングコンペの例

アメリカのボルダリングコンペの例

”MGVシステム”には専用FRPパネルだけでなく、合板製のパネルを取付けることが可能です。合板製のパネルは加工の自由度が高く、例えば縦横のスパンを変更したり、また一部を立体的な構造にして、より変化に富んだクライミングウォールにすることができます。

また競技用ウォールにも、MGVシステム+合板製パネルの組み合わせは有効です。ボルダリング競技のクライミングウォールは、壁全体は立体的な構成 であってもパネルは平面でなければなりません。したがって通常のFRPパネルは適さないものがほとんどで、ボルダリング競技では合板製のクライミング ウォールが使用されます。

通常の工法で合板ウォールを制作すると、仮設でも常設壁と変らないコストがかかってしまいます。それに対し、組み立て/分解が容易な”MGVシステム”と合板製パネルの組み合わせであれば、ほぼ全てのパーツがそのまま繰り返し再利用可能ですから、より低コストで仮設壁を設置することができるのです。

アメリカのボルダリング競技会では、このMGVシステム+合板製パネルで構成したクライミングウォールがしばしば使われています。